昔に比べて女性の社会進出が進んだ結果、高齢での妊娠・出産も今では普通のことになりました。しかし、それでも高齢出産というのは不安になってしまうもの。年齢が30代後半~40代であれば妊娠・出産はよく聞きますが、50代となると一気に情報が少なくなってしまいます。そこで今回は、50代での妊娠確率や出産のリスクについて詳しく解説していきます。
公開日: 2019/12/28 最終更新日: 2020/05/20
目次 – 150代での妊娠・出産は可能? – 250代での自然妊娠確率はどのくらい? – 350代での妊娠確率を上げる方法 – 450代で出産をすることによるリスクとは? – 550代での妊娠・出産を目指す方へ
50代での妊娠・出産は可能?

結論から言えば、50代で妊娠・出産するいわゆる超高齢出産は医学的見地から見ても論理的には可能です。
しかし多くのリスクを伴うため、かなり稀な例ではあると言えるでしょう。
女性が最も妊娠する確率が高いのは、20歳前後であると言われています。その後30代になると徐々にその確率は下がり、35歳ぐらいからは急激に低下し、40代になるとさらに低下は顕著になります。
そして45歳以上、さらには50代になると、人工受精などを行っても妊娠する確率は極めて低いと言われています。

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女性は生理が止まり閉経を迎えると、排卵も行われなくなるためそれ以降は妊娠できなくなります。
ですから何歳まで妊娠、出産できるかは閉経する時期により異なるということになりますが、実際には閉経の10年ぐらい前から、妊娠する確率は非常に低くなると言われています。
日本人の平均閉経年齢は約50歳と言われており、中には40代前半、遅くても50代後半には閉経を迎えます。
ですから50代で妊娠、出産というのは医学的に見てもリスクの多いレアケースであり、無事妊娠したとしても流産する可能性が非常に高いため注意が必要です。
50代での自然妊娠確率はどのくらい?

45歳以上になると自然妊娠確率は1%程度であると言われており、ですから50代になれば、さらに妊娠確率は1%前後まで下がると予想されます。
ちなみに他の年代の自然妊娠できる確率は、25歳~30歳で25~30%、35歳で18%、40歳で5%となっています。
前述したように女性が閉経するのは40代前半から50代後半ですので、妊娠、出産するのは50代前半くらいが最後のチャンスであると言えるでしょう。
妊娠・出産には子宮年齢も関係が
妊娠には卵子の質だけでなく、子宮の状態も大きく関わってきます。子宮筋腫や子宮内膜症などの疾患があると、着床しにくくなったり、流産のリスクが高まったりします。50代になると、これらの疾患を抱えている割合も高くなるため、妊娠を考えている場合はまず婦人科で検査を受けることが重要です。
50代での妊娠確率を上げる方法
50代で妊娠を目指す場合、以下の方法を検討してみましょう。
不妊治療専門クリニックへの相談
まず最初にすべきことは、不妊治療の専門クリニックに相談することです。50代の場合、自然妊娠の確率は極めて低いため、体外受精や顕微授精などの高度生殖医療が選択肢になります。ただし、年齢制限を設けているクリニックも多いため、早めの相談をおすすめします。
卵子提供という選択肢
海外では卵子提供による妊娠・出産を選択する50代の女性も少なくありません。自身の卵子での妊娠が難しい場合、第三者の卵子を使用する方法です。日本国内では法整備が進んでいない部分もありますので、慎重に情報を集めましょう。
体づくりと生活習慣の改善
妊娠しやすい体を作るためには、バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠が基本です。特に葉酸やビタミンD、鉄分の摂取を意識しましょう。また、ストレスは妊娠に悪影響を与えるため、リラックスできる時間を作ることも大切です。
50代で出産をすることによるリスクとは?
50代での出産には、以下のようなリスクが伴います。
妊娠高血圧症候群
加齢に伴い血管が硬くなるため、妊娠高血圧症候群のリスクが高まります。重症化すると母子ともに危険な状態になることがあるため、こまめな血圧チェックと定期的な妊婦健診が不可欠です。
妊娠糖尿病
年齢が上がるほど妊娠糖尿病のリスクも高くなります。妊娠糖尿病になると巨大児や難産になる可能性があるため、食事管理が重要になります。
染色体異常のリスク
母体の年齢が高くなるほど、ダウン症などの染色体異常の確率が上がることが知られています。出生前診断(NIPT)などの検査を受けることで、事前にリスクを把握することが可能です。
帝王切開の可能性
50代での出産は、体力面や合併症のリスクから帝王切開になる可能性が高くなります。手術そのもののリスクに加え、術後の回復にも時間がかかる場合があります。
50代での妊娠・出産を目指す方へ
50代での妊娠・出産は決して不可能ではありませんが、多くのリスクが伴うことは事実です。だからこそ、信頼できる医療機関のサポートを受けながら、パートナーとよく話し合って進めていくことが大切です。
また、妊娠だけがすべてではありません。養子縁組や里親制度など、子どもと家族になる方法は他にもあります。自分たちにとって最も幸せな選択は何かを、じっくり考えてみてくださいね。